いまさらWiFi5なルーターを新調+α

音楽専用ネットワーク環境を強化してみた
Raspberry piでミュージックプレーヤー 13

ネットワークオーディオプレーヤーのメインマシンは去年RaspberryPi3MobelBからRaspberryPi3MobelB+に代わり、さらに先日RaspberryPi4ModelBに交代させたわけですが(といってもケースの手直しがまだですが)、これまでの環境では少々心許なくなってきた部分があります。

ネットワークオーディオ用のLANはMacやPC、プリンターなどの自宅LANとは分け、専用のWiFiルーターを置いてそのLAN側にぶら下げるかたちで構成しています。
言い方を変えると音楽再生環境専用のネットワーク(セグメント)にしています。
音楽専用ネットワークにいるのは、有線接続のNAS(ファイルサーバー)とmpd(ラズパイ)、無線接続のmpc(iPad)の3台というのが最小の状態です。
(ファイルの追加や設定変更時を含めて時々MacやiPhoneもつながります。)
専用のWiFiルーターでネットワークを分けておくとセットで持ち出せる(行った先の環境に合わせる手間が減る)というメリットもあります。

これまでは、RaspberryPi3BのNICが100MbpsだったのとPi3B+が1000Mbpsでは動作が不安定ということもあり、安定性と価格重視で100MbpsのWiFiルーター(NEC Aterm WF800HP)を使用していました。
しかし、NASはギガビットLANを持っていますし、新たに導入したRaspberryPi4Bも1000Mbpsで安定動作するようです。
また、MacとNAS間の楽曲ファイルを転送する際に100Mbpsで我慢するか、いちいち設定変えてコンピュータ側ネットワークに差し替えるかという手間もギガビットならすっきり解決できます。

ということで、次期の音楽専用WiFiルーターの検討を始めたところ、おあつらえ向きな製品が目に飛び込んできました。

HUAWEI WiFi WS5200

WiFi規格はIEEE 802.11ac,n(WiFi5,WiFi4)
有線LANはWAN側1、LAN側スイッチポート3で、全ポート1000Mbps対応
価格は税別¥3,180-(税込¥3,498-)
WiFi6ではありませんが、ギガビットLANポートのWiFiルーターとしては激安です。
希望価格では敵なし。実勢価格で競合できる製品でも製造完了品もしくは機能縮小品でいくつかある程度です。

不安要素はマニュアル(取説)がネットで見当たらず、何ができるのか/できないのかがよくわからないことと、使ったことがないメーカーで(かつ新規参入で利用実績もなく)安定性が不明なところですが、いまやアメリカから目の敵にされるほどの会社ですから、技術力、品質的には問題ないべと勝手に(好意的に)判断。
これまた都合よく「密林の大切な月曜日」で税込¥2,980-で特売されていたので、思わずポチっとな。(笑)

パッケージもシンプル、箱の中身も本体とACアダプターとLANケーブル、クイックスタートガイドだけ。
本体のインジケータは1つしかなく(LANポートのランプもなく)、設定画面もシンプルです。

画面や項目名などは各社の特徴(クセ)が出やすい部分ですが、日本語が少し怪しいのとLAN側アドレス設定にネットマスクの設定がないのには少し驚きました(入力アドレスを見て勝手にクラス分けするようです)が、今回の使い方で困ることはありませんでした。

特にトラブルもなくネットワーク移行は完了。

ネットワーク環境を強化したら、mpd、mpcの起動時間もレスポンス早くなりました。
さらに前回の記事にもありますように、mpdの音切れ問題も解決したことから、mpdの動作をさらに軽くしてみたいと思います。

私の環境では、mpc(mpdの制御)はiPad/iPhoneのyaMPCまたはMacのCantataです。

最近のmpcはカバーアート(アルバムジャケット写真)をインターネットに取りに行くなど、mpcそれぞれで取得方法が違っていることが多いのですが、yaMPC、Cantataは同じ(というか元々この手法が標準?もともとMPoDがこの方式)で、楽曲ファイルがある各アルバムフォルダに置かれた画像ファイル(デフォルトではFolder.jpg)をhttpで取りにいきます。
lightMPDにはhttpサーバー機能があり、これらのmpcにカバーアートのファイルを渡すことができます。
これまではこのlightMPDの機能を使っていましたが、今回はNASにhttpサーバーを導入し、mpd(ラズパイ)の負荷をNAS側にオフロードしてみます。

Opnenmediavaultにwebサーバープラグインであるopenmediavault-nginxをインストールしてmpd向けと同じディレクトリ構成でhttpを公開。
yaMPCとCantataのカバーアート取得先設定をラズパイからNASに変更。
lightMPDの設定でhttpサーバーを起動しないに変更。(ついでに普段使わないコンソールやtelnetなども止めておきます。)

するとどうでしょう。
特にこれまでyaMPCを起動してから音が出せるようになるまでいい感じに待たされていたのが、ライブラリの先読みをしながらもストレスを感じなくなるレベルでレスポンスするようになりました。
また、これまでカバーアートの取得は1回ではうまくいかず、1回ごとの時間がかかる上に何回もリトライしてやっと全部取れる感じだったのが、爆速1回でエラーなしです。
一番使用頻度の高いyaMPCでの運用がとても快適になりました。