続いてAU-D707G Extraも。。

img_8166

オーディオ全盛期のアンプを修理しよう 3

607Xも直ったところで更に悪い虫がうずき、707G Extraのジャンクも入手。
一番欲しかった707です。
しかし今度のは、 底板なし、キャビネットの状態悪し、電源スイッチがラッチせずという少々重症な感じです。
まあ、最悪MCトランスが使えればいいと割り切りです。
一応、ついでに907F Extraのフレームを見つけたので入手しておきました。

動作チェックすると、
・電源スイッチラッチせず。
・ガリ酷し。
・スイッチ接触不良。
・スピーカーリレー接触不良。
・サビあり。
・改造(素人修理?)暦あり。

img_8158

ちなみに、707G Extraは、707F Extraと回路的な違いは殆どなく、パワーアンプの電源がフローティングされてるのが唯一の違いと言っても過言ではありません。
加えて言うと、パワーアンプ回路は607と同じ基板で、載ってる部品が違うのと電源電圧が少し違うだけです。

修理ですが、まずは何はともあれ電源スイッチのラッチ。
きっちり最後まで押し込めず、ラッチ用のリンクが動いていない感じです。
リベットをドリルでホジって外し、分解したら、なんとラッチ用の板バネが逆に付いてました。
これまでよく使えてたな。。
さて、ラッチは戻りましたが、スイッチを組み上げるのにリベットが要ります。
このリベットは2mmΦのアルミで、正攻法で行けばアルミ棒で頭をハンマーで作る事になりますが、また分解する必要が出るかも知れないので、ボルト・ナットに置き換えました。

続いてボリューム/スイッチ関連です。
この子の場合は、軒並み接触不良/ガリがありましたので、フロント側は思い切って全部外し、併せてリアのセレクタスイッチもクリーニングしました。

あとは、素人修理跡の修復。
この子には底板がなかったんですが、ラックのサイズの都合で足を外して使いたかったけど、足だけでは足りずに底板も外していたものと思われます。
で、移動時かなんかに、角を当てたんでしょうか、底面側についてる10Ωの抵抗がひとつ別のものになっています。しかもリードの途中で切って繋いであります。
これではいかにも心もとないので、酸金の抵抗を買ってきて全数交換しました。

あと、底板を別に入手した907用で代用しようとしたら大きな誤算が。。。

なんと、サイズが違うじゃありませんか。。

img_8164

907の奥行きが707/607と違うとは思ってませんでした。
でも、ここは慌てず騒がずブッタ切って対処。

最後にパワーアンプの調整をして復活。

shapeimage_2-2

サウンドは607F Extra比で生き生きしたサウンドです。
少し落ち着いた感じもあります。

shapeimage_3-2

最後に並べてパチリ。