最新のMCカートリッジ(ただし最廉価品)

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オルトフォンのMCカートリッジ買ったどー!

ただでさえMacやらPCやらの周辺機器やパーツなどで目いっぱいな私の城(またの名を引き籠り部屋)。
再発したオーディオ熱やら改造・自作熱やらのおかげで、 いろんな部品がさらに溜りまくり、いくら雑然と片付けるのが得意なAB型とはいえ、流石に何処に何があるかわからなくなってきて、どんな(ゴミの様な)部品でも使い道があるのが分かってるので断捨離は大の苦手!とか言ってられなくなってきました。
そんな8月最終週に夏休みを取っていたら、思いもかけずに涼しくなっちゃって子供と海に行こうという計画がオジャンになり、子供は子供でいろいろ用事もあるらしく、なんと家に私一人きりという状況。

どうやら「ステルスな捨てろ攻撃」らしい。

ええい。ちくしょう。分かりましたよ。
で、今回はやりました。いろいろ捨てました。(もうヤケクソ)

そのなかで、断腸の思いでブックオフ、オフハウスに持って行ったお宝(他人が見れば多分ガラクタ)クリア衣装ケース3箱分が、なんだかんだでいい感じのお値段で引き取ってくれたのでそのお金を握りしめてヨドバシカメラへ行き、「おるとふぉんのえむしーかーとりっぢ」と交換してまいりました。

もちろん私のこと。
お父さんのお小遣いで楽しむ「プアオーディオ」ですので、ortofonのMCと言っても普及シリーズの最廉価品である、MC Quintet Red(日本名MC-Q5)です。
しかも、ネット通販価格と戦わせて値切って購入。(笑)
ヨドバシの場合、値切りの帳尻合わせはポイントになるのは想定してましたので、そのポイントでシェルも購入。

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往年のMC-10、20、30の影響が大きいのか、このシリーズは日本で(だけ?)はMC-Q5、10、20、30となっていて「後継」という位置づけの様です。
が、ぶっちゃけ価格レンジが同じというだけで、中身も音も全くの別物でございました。(笑)

家に帰ってきて説明書を読んで軽く衝撃。
内部インピーダンスが7Ω。(古のは3Ω)
出力電圧が0.5mVもある。(古のは0.1mV以下)
推奨負荷インピーダンスが>20Ω。

30ン年の「時」を感じました。。。(汗)

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組み立てて音出し。
針圧2.3g

最初の感想
「レベルでか!!」
MCトランスをLowインピーダンスポジションにして使うとDACを蹴散らすほどの高出力になっています。
そりゃそうですよね。
0.08mVでちょうどいいくらいのハイゲインにしてるところに0.5mV入っちゃうんですから。。

ということで、イコライザーのゲインを思い切って当初設計値まで下げました。
ゲインにしてこれまでの約1/4(これまでの-12dB)
おかげでフォノイコライザーの歪とノイズも一緒に小さくなり、とても落ち着いたサウンドになりました。
加えてアナログでは無理かなぁと思っていた「静けさ」が表現できるようになりました。
他のカートリッジでのゲインが小さめですが、ボリューム上げれば自家用には不足ないのでしばらくこのままでいきたいと思います。
(これで足りなくなったら、パワーアンプのゲインを6dBくらい上げればいい。)

肝心のMC-Q5のサウンドですが、当初のイコライザーゲインだととても明るく元気すぎるほどのフレッシュさで、ぶっちゃけこれは疲れるかも。。と思っていましたが、針のなじみが進むにつれて落ち着きが出てきて、イコライザーゲインを下げたらいい感じでバランスした様です。
方向的には現代的で写実的なサウンドで、昔のカートリッジが得意とする情緒的なサウンドが好きな方には向かない可能性がありそうですが、MC型らしい解像感の高さと見通しの良さを伴った、私好みのサウンドになってきました。
ここの所、毎晩何かしらレコードを掛けてます。

今回の教訓。
ソースがデジタルオンリーなら家庭用のパワーアンプのゲインは、通常20dBあれば充分ですが、アナログだと26dB以上の方がカートリッジのゲイン幅の吸収含めて応用利きやすそうです。